我が子がお友達に噛み付いてしまった!
そんなとき親としては大焦りですよね。
わたしも1歳の娘を育てていますが、お友達に対して手が出てしまうこともしばしば……。
しょっちゅう冷や汗をかいています。
お友達に手が出てしまうと、相手の保護者に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
今回この記事を読んでいるあなたは、なんとしてでも相手の保護者に謝りたいがために「手紙を書こう!」と思いついたのではないでしょうか?
謝罪したい気持ちはとてもよくわかりますが、少し立ち止まってみてください。
焦りに身を任せて手紙を書くと、相手に充分に謝罪の気持ちが伝わらない可能性がありますよ。
わたしは10年間、保育の現場でさまざまなタイプの保護者を見てきましたが、手紙の内容を素直に受け入れてくれる保護者ばかりでないのも事実です。
実は難しい手紙での謝罪ですが、どうしても手紙で謝りたいと思うあなたのために、うまく気持ちを伝える手紙の書き方をお話しします。
書くときのポイントと例文
手紙を書く時のポイントは「余計なことは書かない」ということ。
- 申し訳ないと思う素直な気持ち
- 相手の子供に対する心配する気持ち
- 自分の子供にどう対応したか
- 今後もし同じようなことがあった時には知らせてほしい
ということを伝えるだけで充分に誠意が伝わります。
それではそれぞれを詳しくみていきましょう。
申し訳ないと思う素直な気持ちを伝える
まずは謝罪の気持ちを素直に書きましょう。
言い訳や回りくどい言い方をするとかえってよくありませんよ。
「噛み付いてしまって申し訳ありません」
など、シンプルな文章でOKです。
相手の子供に対して心配している気持ちを伝える
相手の子供に対する心配する気持ちは必ず伝えましょう。
なぜなら、相手の保護者が誰よりも噛み付かれた我が子の心配をしているからです。
その気持ちに寄り添うことで相手の気持ちも軽くなりますよね。
自分の子供にどう対応したか
噛み付いた我が子に対し、きちんと注意したということを伝えると「もう同じことは起きないはず」という安心感を与えることができます。
きちんと対応した上で、そのことを伝えておくといいでしょう。
同じことがあった時に知らせて欲しいことを伝える
万が一再び噛みつきが起きた場合には教えてもらえるようにお願いしておきましょう。
「そう言われてもなかなか言えないんじゃないか」と思うかもしれませんが、このことを伝えておくだけで、
「今回のことを反省し、これからのことも気にかけています」
というメッセージになるんですよ。
書き方を迷ったときには、幼稚園で我が子がケガをしてしまったときの先生からの連絡を思い浮かべてみてください。
伝えられた言葉や、連絡帳に書いてある文章を参考にすると相手に伝わりやすい手紙になるはずですよ。
手紙を書くときのポイントは、言い訳や余計なことは書かずに、率直に謝罪の気持ちを伝えることです。
また、手書きかパソコンで書くかを迷う場合があるかもしれませんが、必ず手書きにしましょう。
パソコンだと堅苦しくなってしまいます。
手書きの方が気持ちが伝わりますよ。
続いて例文を紹介します。
はじめまして。〇〇の母の〇〇です。(※相手の親との関係によって書き出しは変える)
先日息子の〇〇が〇〇ちゃんのことを噛んでしまったと先生に聞きました。
〇〇ちゃんを傷つけてしまったと思うと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そのあと噛み跡が消えなかったり、傷口が膿んだりなど悪化はしていないでしょうか?
もし病院に行くようなことがあれば教えてください。
息子には噛みつきがどれだけいけないことか、〇〇ちゃんがどれほど痛い思いをしたのかをよく言い聞かせました。
二度とこのようなことを起こさないようにより注意していこうと思っていますが、万が一同じようなことがありましたらすぐにお知らせください。
ひとこと謝罪の気持ちをお伝えしたく御手紙を書かせていただきました。お忙しいことと思いますので返信にはおよびません。
この度は本当に申し訳ありませんでした。
手紙を書く際に気をつけたいこと
相手に「重い」と思われるようなことは書かないようにしましょう。
たとえば返事を促したり、あまりにしつこい文書を書いたりなどです。
手紙を渡したあとは、相手がどう捉えたかが気になり返事が欲しくなるかもしれません。
しかし保護者にはいろいろな人がいます。
手紙自体を面倒と感じる人もいるかもしれませんし、文章を考えるのが億劫で返事を書きくない人もいます。
手紙を渡したにもかかわらず相手がノーリアクションであった場合でも「読んでもらえただけで充分」と考え、あまり気にしないようにしましょうね。
また、謝罪の気持ちを伝えたいがあまり、なんども謝りすぎたり相手の顔色をうかがうようなことばかり書くと、読んでいる方もうんざりしてしまいます。
シンプルな文章を意識するといいですよ。
相手の子供にも非があるような文章も絶対に書かないでくださいね。
手紙が書けたら渡す前に相手の立場になって読み返してみましょう。
相手にとって重荷になるような文章になっていないか、相手の子供を責めるような文章になっていないかを確認してみてください。
手紙を渡すタイミングはいつがいい?
手紙を渡すタイミングは、お迎えの時間や行事で直接会った時がオススメです。
ポストに入れる方が気持ちは楽ですが、できれば手渡しがいいです。
手渡しだと手紙に加え、一言「噛み付いてしまったことを謝りたくて手紙を書かせていただきました」などの言葉を添えることができますよね。
相手の表情をうかがうこともできますし、謝罪の気持ちがより伝わりますよ。
家に尋ねていって手紙を渡すというパターンもありますが、家にまでいくのであれば手紙ではなく面と向かって謝罪をした方が自然です。
手紙を書いたら、手渡しできるタイミングをみつけましょう。
そして手渡しの際は、一言添えることを意識してみてくださいね。
その一言があるのとないのでは印象がだいぶ違いますよ。
まとめ
手紙で謝罪をするときには、余計なことを書かずにシンプルに書くことが大切なんですね。
また、書いた手紙は、あなたの「謝りたい気持ち」を伝えるための一つの方法であり、返事を促すようなものでないということも覚えておきましょう。もし返事がこなかった場合にモヤモヤした気持ちになっては本末転倒ですもんね。
なかなか難しい手紙での謝罪ですが、文章を工夫することで充分に気持ちを伝えることができます。
自分にとって手紙が一番最適な謝罪の方法だと思ったら今回の記事を参考にして書いてみてくださいね。
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