保育園で友達に噛みつかれた我が子…園にクレームを入れるのはあり?なし?

「保育園にお迎えに行くと、かわいい我が子に歯型が…!」

そんな時、すぐにクレームをいれるのはありでしょうか?

答えは・・・「なし」です。

 

保育の現場で「噛んだ、噛まれた」はよくあること。

実際に自分の子供が噛まれてしまうと、

「もしかしていじめられている?」

「うちの子もなにかやったのかしら?」

と次々と不安が生まれますよね。

しかも保育園側は謝罪や状況説明はするものの、なかなか詳しいことは話しません。

わたしが10年間務めていた園でもそうでした。

(それには理由があります。別記事にまとめてあるので参考にしてみてください。)

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不安な気持ちから、

「保育園にもっとよく見てほしいと連絡しよう」

「クレームを入れてみよう」

と思うかもしれません。しかしそれはちょっと待って。

「すぐにクレームをつける保護者」と思われるのも辛いものです。一度深呼吸をして立ち止まってみましょう。

 

今回は子供が噛みつかれた場合、すぐに保育園に連絡をしたほうがいいケースと、様子を見た方がいいケースそれぞれをお話しします。

また、心配で保育園に連絡をする場合、クレームと思われない伝え方を書いていくので参考にしてみてくださいね。

 

目次

すぐ保育園に連絡した方がいいケース

すぐにクレームを入れるのは「なし」とお話ししましたが、中にはクレームとは別に保育園側に連絡した方がいいケースがあります。

詳しく紹介していきますね。

 

先生が気づいていない場合

噛みつきが起きた場合、帰りのお迎え時に先生からお家の人に説明があるのが普通です。

何も説明がなく、お家に帰った後に歯型を見つけた場合は、先生が噛みつきに気づいていないかもしれません。

再発を防ぐためにも歯型がついていたことを保育園側に連絡をしましょう。

 

1ヶ月のうち3回以上噛みつかれた場合

短期間に何回も歯型がついているようであれば、先生から説明があった際にさりげなく「心配であること」を伝えてみてもいいでしょう。

どんな状況で噛まれてしまったのかを知ることで子供に対処法を話すこともできますね。

ただ、「園に任せてください」と言われた場合は保育園を信じることも大切ですよ。

 

噛みつかれたことで登園を渋った場合

噛みつかれたことで子供が「保育園に行きたくない」と言い出した場合も先生に伝えましょう。

噛みつきの改善ももちろんですが、噛まれたことへの恐怖心のケアを先生と協力して行うことが目的です。

我が子が噛みつかれて保育園に行きたがらなくなると、つい感情的になってしまいそうですが、ひとまず落ち着いて。

不安をぶつけるのではなく、我が子がまた保育園に楽しく通えるよう、どのように声かけをしていくかを先生と話し合ってみましょう。

 

噛みつかれたことで噛み付くことを覚えてしまった場合

お友達に噛みつかれた子供が、今度は噛み付くようになってしまうことも多いにあり得ることなんです。

子供は常に色々なことを吸収していますので、相手が怒って噛みついてくる様子をみて、「嫌な思いをしたときは噛み付けばいいんだ」と学習するんですね。

親としては、「困った」と思うでしょうが、これも成長の証です。

「噛みついたらいけない」と教えるいい機会だと前向きに捉えましょう。

噛みつかれたあとに、お家で噛み付く様子が見られたら保育園に連絡をしましょう。

他の子を噛んでしまうことを防ぐとともに、いけないことを教えてもらうチャンスになりますよ。

 

焦らずに様子を見た方がいいケース

子供がけろっとしている場合

噛み跡はついていて痛そうだけれど、子供がけろっとしている場合は、保育園でしっかり対応してもらって本人も納得している場合がほとんどです。

お迎えの時に説明があったのなら、そのあとはお家の人は様子を見るだけで子供に根掘り葉掘り聞き出したりせず、そっとしておきましょう。

あえて保育園に心配な気持ちを伝えなくても大丈夫です。

きっと先生たちはしっかりと向き合ってくれているはずです。

 

ケンカの延長で噛みつかれた場合

噛みつかれた原因がケンカであったと説明を受けた場合も、クレームを入れたりせず様子を見ましょう。

たしかに噛み跡があると、「我が子だけが痛い思いをしたのでは?」と思ってしまいますが、もしかすると先におもちゃを取ってしまったなどの原因があったのかもしれないですよね。

先生たちは子供のケンカの仲裁のプロです。

きちんとお互いが納得するように声をかけ、噛みついた子には「いけない」ということを伝えているはずです。

噛みつきの原因がケンカだと言われた場合も、お家の人からは何も言わずそっと見守りましょう。

 

先生から説明があった場合

噛みつきが起きてしまった場合は、先生が把握し、しっかりとお家の人に説明するようになっています。

説明があった場合は不安な気持ちが残っていてもぐっと飲み込んで、見守りましょう。

説明の仕方や選ぶ言葉などは、正直、先生の経験や先生の性格によって変わってきます。中にはお家の人が納得しにくい説明である場合もあります。

納得できないと、他の先生に確かめたくなったり、クレームを入れたくなる気持ちになるかもしれません。

しかしそこは一度立ち止まりましょう。

なぜかというと大体の園では、噛みつきが起こると先生たちの中で報告しあうことになっているからです。

お家の人にどう説明したかも報告しあうので、もし説明に不足があるようなら、必ずベテランの先生から追加で説明があるはずです。

追加の説明がないのであれば、説明をしてくれた先生の言うことで間違いがないということになります。

ひとまず様子を見て、状況が悪化しないように見守りましょう。

 

保育園側に不安な気持ちを上手に伝える方法

我が子が噛みつかれてもすぐにクレームは入れない方がよいというおはなしをしてきましたが、最後に、「それでもやっぱり不安な気持ちを一言伝えておきたい」と思った時の上手な伝え方をお教えしたいと思います。

そんなつもりはないのに書き方や伝え方のせいで「クレーム」と捉えられたら嫌ですもんね。

ポイントを抑えて、自分も先生たちも気持ちよく解決できるようにしましょう。

 

直接伝えるよりも連絡帳がオススメ

直接伝えるとなるとどうしても送り迎えの時間になると思います。

その時間はお家の人も先生もバタバタしています。

時間のない中で伝えようとしても、思ったことをうまく伝えられない場合があります。

後から「アレを伝え忘れた!」ということになりかねません。

連絡帳の方が伝える方も読む方も落ち着いて向き合えるのでオススメです。

 

噛んだ子や先生への批判は書かない

批判などのマイナスなワードが書かれていると、読み手も嫌な気持ちになるものです。

特に、

「むかつきます」

「許せません」

「信じられません」

などの言葉は、「クレームなのかな?」と思われてしまう可能性があります。

マイナスワードは書かないように気をつけましょう。

 

憶測で自分の子を擁護しない

時々、「うちの子はやっていないのに、やられてばかりで…」などと伝えてくるお家の人がいましたが、ずっと目を離さずに見ていない限りその子供が本当になにもやっていないかは分かりません。

保育園などの集団の中にいればなおさら分からないものです。

「うちの子はやっていない」

などと我が子だけを擁護する姿勢を見せると、「クレーム」と思われてしまう危険性があります。

「もしかしたら我が子にも原因があったのかな?」と柔軟に捉えた上で、不安や心配する気持ちを伝えられるといいですね。

 

伝え方の具体例

昨日、噛みつかれたと連絡をいただいた件ですが、夜になっても噛み跡が消えず、本人も気にしている様子でした。

お風呂上がりにも「ガブされた」と泣いていました。

本人がお友達とうまく関われなくならないか心配です。

もし、◯◯(自分の子の名前)が噛みつかれる原因を作っているようでしたら注意してください。

よろしくお願いいたします。

 

このように、家庭での事実のみを伝え、自分の子にも原因がある可能性も踏まえた上で気持ちを伝えると、先生も対応しやすくなると思います。

あくまで一例ですが、怒りや心配の感情のみで書くのではなく、ポイントを押さえて伝えることが大切です。参考にしてみてくださいね。

 

まとめ

子供は思い通りにいかないと、とっさにひっかき、とっさに噛み付くものです。

時にやられる側、また時にはやる側になることもあります。

大人としては、やり合わずに仲良く遊んで欲しいと思いますが、その過程なしではお友達とうまく関われるようにはなりません。

 

保育園では、先生たちが子供の成長のお手伝いをしています。

もちろん噛みつきはなるべく起きないように気をつけてはいますが、もし我が子が噛みつかれてしまっても「みんな同じように成長しているんだな」とどっしり構えてあまり心配しすぎないようにしましょう。

 

どうしても気になることがある場合や、心配な場合は保育園に連絡してみてもいいのですが、まずは先生たちを信じて、子供の成長を見守ってみてもいいですね。

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