子供の噛みつきは親の育て方が悪い?【NO!】原因はこれです

我が子がお友達や周りの人に噛みつくようになると、親としては気が気ではありませんよね。

じつは1歳3ヶ月になるわたしの娘も最近噛みつくようになりました。

娘がお友達のそばに行くとまさに目が離せず、噛みつきそうになったあかつきには、光の速さで阻止しています(笑)。

 

保育園や幼稚園で10年間勤めていた経験があっても、頭を悩ませる子供の噛みつき。

しかし、なぜ噛みつくのか原因がわかっているだけで、ずいぶんと対応がしやすくなるものです。

もしわたしに先生をやっていた経験がなければもっと悩み、「育て方が悪かったのかな」なんて思ってしまっていたかもしれません。

 

今回は噛みつきで悩むお家の人の気持ちが少しでも楽になるように「子供はなぜ噛み付くのか」をお話ししていきたいと思います。

 

目次

噛みつきはなぜ起きるの?

子供は噛み付くのは、自分の思いをうまく言葉に表せないからです。

そのため、スムーズに言葉がではじめる前の子供に多く起こります。

必死に自分の気持ちを伝えようとしているんですね。

成長の過程なのである程度は仕方のないことなんです。

 

1歳~2歳半くらいの子供は、噛みついたりひっかいたりしてお家の人や保育園、幼稚園の先生に注意されながら、お友達や周りの人とのやりとりの仕方を学んでいきます。

今日やられてしまった子が次の日にはやる側になることも多いにあります。

自分の子がが噛みつきをすると「うちの子だけ乱暴で困っちゃう」と思いがちですが、決してあなたの子だけではありません。

ですので、ママやパパは必要以上に落ち込んだり感情的にならず、「順調に育っているんだな」とどっしり構えましょうね。

 

それでは次に、具体的な噛みつきの原因になる「子供の気持ち」を説明していきたいと思います。

 

「不快な気持ち」が原因で噛みつくパターン

これは噛みつく原因の中で一番多いパターンです。

具体的な例を挙げると、

  • おもちゃを取られた
  • ちょっかいを出された
  • わりこまれた
  • おされた、叩かれた

などです。

 

子供同士のトラブルでよくありがちな事ばかりですね。

わたしの娘が噛みつくのもほぼこれらの理由です。

 

子供が噛みつく時の前後の出来事を見ているとよく分かります。

見逃しているお家の人がいたら、噛みつく我が子ばかりに注目するのではなく、お子さんが遊んでいる様子をよーく見てみてください。

 

よくある例として、

  • 集中して遊んでいるおもちゃを、お友達が持って行ってしまう
  • お互いが遊びに夢中になるあまり、お友達がお子さんの遊んでいるスペースに入ってきて嫌な気持ちになっている

このように、噛みつきの原因は、よく見ていないと分からないような些細なことばかりです。

大人から見れば些細なことでも、子供からすればはらわたが煮えくりかえるほど不快な気持ちになるんですね。

でも、子供は不快な気持ちを伝える言葉をまだ知らない…。

その結果噛みついて必死の抵抗をする訳なんです。

 

「楽しい、眠い、甘えたい」ことが原因で噛みつくパターン

こちらの原因で噛みつくのは、より年齢の低い子供に多いです。

そして、噛みつく相手はお友達よりもお家の人の場合が多いのではないでしょうか。

「楽しいし、嬉しい!」

「眠たいよ?」

「甘えたい!」

その気持ちを伝えたいけど、うまく表現できないから「噛みついちゃおう!」となるわけです。

 

娘もそんな様子で噛みついてくることが時々あります。

はしゃいで、楽しくてニコニコしながら噛みついてきます。

それが結構痛い…。

娘の場合はテンションが高くなりすぎて、自分でも訳が分からなくなっている時がほとんどです。

 

「噛みついてくるけれど、原因が分からない…」

そんな時には、噛みついてくる時の前後の行動をよく観察してみましょう。

  • 噛みついた後に眠った
    ⇒眠かった
  • 走り回っていたと思ったら噛みついてきた
    ⇒楽しい!
  • 抱っこしていたらいきなり噛みついてきた
    ⇒甘えたかった

など、その時の子供の行動パターンを見ていると、噛みついた原因が案外すんなりとわかるかもしれませんよ。

噛みつきは不快な気持ちによって起きる行動と思いがちですが、じつはそれだけではないんですね。

子供は色んな感情や気持ちを噛みつきによって伝えようとするんですよ。

 

「歯が生えてくる」のが原因で噛み付くパターン

保育園で1歳児の担任をしていた時の話です。

あるお家の人から「最近噛みついてきます。

理由がわからず叱っていますが、保育園ではどうですか?」と連絡がありました。

 

その子は、保育園ではお友達や先生には噛みつかないものの、ぬいぐるみやタオルを噛む様子が見られました。

噛みついても差し支えのないものだったので気にしていませんでしたが、様子を見ているとどうやら奥歯の方で噛んでいる様子でした。

そこで口の中を見てみると、今にも奥歯が生えそう!

どうやら歯茎がむず痒かったようです。

 

そのことをお家の人に伝えると、

「たしかに奥歯の方にわたしの手を入れて噛んでいた」

とのことでした。

意外と盲点ですが、歯が生えてくる時期の子供はむず痒さから噛みつくことがあるんですよ。

「噛みついた」というだけで叱ってしまいたくなりますが、少し立ち止まって子供の様子をよくみてあげてくださいね。

 

まとめ

子供がお友達に噛みついてしまうと、お友達を傷つけてしまったことに加え、「我が子は意地悪な子なの?」と気持ちが落ち込んでしまいますよね。

本当はいい子なのに、「噛みついた」ということで「乱暴な子」と思われてしまうのも悲しい…。

親としていろんな気持ちが生まれると思います。

しかし、ひとまずマイナスな気持ちは置いておきましょう。

まずは、

「なぜ噛みついたのかな?」

「なにを伝えたかったのかな?」

と原因を探り、子供の思いを受け止めることが大切です。

ただ叱るだけだと噛みつく期間が長引くことになってしまいます。

 

噛みつきは、子供の表現のひとつです。

正しい表現の仕方を覚えれば必ずおさまる時がきます。

決してお家の人の育て方の問題ではありません。

心配しすぎず、成長と捉えてくださいね。

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