幼稚園への入園を考えると、
「少しでも集団生活を経験した方がいいんじゃないか」
「なにかできることを増やした方がいいんじゃないか」
と心配になりますよね。
実は同じように「集団生活がはじめてなので心配だ」と悩むお家の人はたくさんいます。
今回は、幼稚園入園前に習い事をしている子の割合や、習い事をしている子としていない子の差などについて、保育の現場で10年間働いてきた経験をもとにお話しします。
また1歳半の娘を育て、実際に娘と一緒に習い事をしている母親として、習い事を選ぶときのポイントや取り組み方などについてもお話ししていきます。
入園前に習い事は必要?
幼稚園に入園する準備として、習い事をする必要はありません。
習い事をしているとその分野について自信がついたり、集団生活に慣れていたり、話を聞くのが上手であったりと得られることがあるのも事実です。
しかし焦る必要はありません。
なぜなら実際に入園前に習い事をしている子の割合は少なく、入園後の生活にはあまり影響がないからです。
あとで詳しく書きますが、習い事をさせるかさせないかはお家の人とお子さんの気持ちや生活スタイルで決めることが大切で、「幼稚園に入園するために習い事をさせる」という必要はないので安心しましょう。
入園前に習い事をしている子の割合は?
では実際に、入園前に習い事をしている子はどのくらいいるのかというと、だいたいクラスの「⅙」です 。
もちろん地域差もありますが、よっぽど教育熱心な家庭が揃う地域でない限りどこも同じくらいではないでしょうか。
担任として、習い事をしている子としてないと子を見比べたとき、習い事をしていない子が特別出遅れてしまうかというとそうでもありません。
子供は案外新しい生活にすぐに馴染むものです。
集団生活が全くの初めてでも問題ないですよ。
入園前に習い事をしている子は、30人クラスでいうと5人程度。
・・・案外少ないんです。
習い事を「する」「しない」はどう決める? わたしが娘と習い事をしている理由
入園のために習い事をさせる必要はないというお話をしました。
しかしわたし自身は、1歳半の娘と一緒に現在2つの習い事をしています。
なぜ習い事をしているかというと、娘との遊びに対するマンネリから抜け出すためです。そして、わたし自身も習い事を通して「娘と一緒に楽しみたい」と思ったからです。
専業主婦として24時間ずっと娘と過ごしているわたしは、娘が1歳になる頃から日中の過ごし方について悩み始めました。
できることが増え、どんどん活発になる娘。
体力を発散させるために公園や児童館に通いましたが、変化のない日々に段々とマンネリを感じるようになってしまったんです。
親であるわたしが退屈な気持ちでいたら、娘も楽しいわけがない…と思い、習い事をさせることに決めました。
3歳までは「親子で参加する習い事」がほとんどです。
親子の間に、先生や講師、また他の親子などの第三者が関わってくることでいい刺激をたくさん受けますし、習い事を通して同じことを親子で楽しむことができます。
とてもいいコミュニケーションの時間になっています。
習い事をするかしないかは、習い事によって親子の時間が充実したものになるか、そうでないのかで決めることが大切なのではないかと思います。
そして子供自身が楽しんで通える習い事を選ぶことも重要です。
次の項目で詳しくお話ししますね。
どんな習い事をしたらいい?選ぶポイントとは?
習い事を選ぶポイントは、
- 子供が興味のあることであるか
- お家の人が心から楽しめる習い事であるか
この2つが大切です。
最初は子供が何に興味があるのか掴むのは難しいので、とにかく体験レッスンを受けることをオススメします。
習い事をさせるとなると、どうしてもお家の人の「将来はこんな人になってほしい」という気持ちが出てしまい、その希望に沿った習い事をさせたくなりますよね。
もちろんその気持ちも大切ですが、小さな子供にはたくさんの「楽しいと思える経験」をさせてあげなければ何も身につきません。
まずは子供が楽しく通えるような習い事を探してみましょう。
そして、その中でお家の人も楽しめるものに絞っていくといいですよ。
習い事に興味がある場合は地域にある習い事を調べて、体験レッスンを受けてみてください。
その中で子供が楽しんで取り組むものを選んでみてくださいね。
【0〜3歳にオススメの習い事】それぞれのメリットデメリット
わたし自身が子供と体験レッスンを受けたり、実際に習ったり、検討した習い事を紹介します。
教室によって内容が違ったりするので、気になる習い事があればお住まいの地域に該当するものがあるかどうか調べてみてくださいね。
リトミック(体験レッスンをうけました)
メリット
- 普段触れられないような楽器に触れたりリズム感が養える
- 音の聞き分けなどが得意になる
- 子供の興味を引く音楽やダンスが取り入れられている
デメリット
- 動物になりきって動いたり歌を歌ったり踊ったりするので、お家の人が恥ずかしく感じて楽しめないことがある
英会話(実際に習っています)
メリット
- 早いうちに英語に触れることで、他国語に先入観をもたなくなる
- 外国の先生と触れ合うことで外国人に苦手意識を持たなくなる
- 歌やダンス、ゲームを取り入れて行うので楽しく取り組める
- 小さいうちから取り組むことで、発音が良くなる
デメリット
- お家でも英語に触れられる環境を作らないと効果を感じられない場合がある
スイミング(実際に習っています)
メリット
- 体が強くなり風邪をひきづらくなる
- お家の人のリフレッシュになる
- 体力がつく
- 肌と肌が密着するコミュニケーションでより愛着が生まれる
デメリット
- 水が苦手な子は泣いてしまう
- 嫌がる場合もある
- 習い始めは風邪をひいてしまう場合も
体操(期間限定で習っていました)
メリット
- 体の使い方がうまくなる
- ぶら下がる、後ろ歩き、でんぐり返し、トランポリンなど、普段の生活ではなかなかしない動きを体験できる
- 走る、跳ぶ、またぐなどいままで出来なかった動作ができるようになる
- 順番を待つのがうまくなる
デメリット
- 興味のない内容の場合やりたがらないことがある
- 先生が指示を出し、お家の人がサポートをする内容の場合、怪我が心配
音楽教室(検討中)
- 体験レッスンや習った経験はないが、地域では人気があるので検討している
娘はありがたいことに、わりとどの習い事の体験も積極的に楽しんでいました。
しかしやはり小さい子供なので、入会後、気分によって渋ることも…。そんなときはわたし自身が楽しんで取り組んでいると、つられて楽しんでくれます。
そして小さな子供向けの習い事の先生たちは子供の扱いがとても上手! 今となっては渋ることは全くありません。
習い事を通して成長を感じられるのも嬉しいですよ。
まとめ
幼稚園入園の準備のためだけに習い事をする必要はありません。
幼稚園では集団生活が全くの初めてでも大丈夫!安心してくださいね。
入園までの間、親子で一緒に楽しむ目的で習い事をするのはとてもいいことだと思います。
わたし自身習い事をしていてとてもいいリフレッシュになっています。
探してみると地域で行っている格安な習い事や中には無料のものもあったりしますよ。
習い事というと、なにかの技術を習得したり一生懸命取り組むようなイメージがありますが、そんなことありません。
遊びの延長のような気持ちで楽しめるといいですね。
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